お世話になります、伊藤です。

 

今回は二世帯住宅について書かせて頂きます。

 

 

 

 

以前に比べると少し減ったかなーという感覚の二世帯住宅。

二世帯住宅と言っても様々な形があります。

 

 

①完全独立型
これは、玄関や居住スペース、水廻り設備など全てを分離するタイプ。外観は1件の戸建でも内部は1件の家が2件並んでるイメージです。

②一部分離型
こちらは、玄関は共通その他は別や、水廻りや居室だけは各世帯に分けるなど。一部は共用、一部は完全に部活するイメージです。昔の寮みたいな感じですね。

③完全同居型
これは上記の①②とは違い、玄関も水廻りも全て同一とし、居室のみ分割するタイプ。もうこれは家族の多い普通の戸建住宅です。

 

 

 

さあこの二世帯住宅、もし今から新築しようかなーと考えておられてプラン検討中の方、どれをご希望されるでしょうか。

そもそも二世帯住宅にされる至る経緯として、

 

子どもの面倒を見てもらえる。

親の面倒をみる又は将来はみる。

新築にかかる費用や土地の取得費用を抑えたい。

将来親の土地の相続があるなど、

理由は様々だと思います。

 

特に費用に関する理由で検討される方が多いかと思います。

 

二世帯住宅を建築し、新生活が始まってから、あーやめとけばよかったとならないために何が必要か。

ズバリ、プライベートの確保！これに尽きます。

それまでどんなに仲のいい親子関係や嫁姑でも必ずと言っていいほど何か問題が発生します。

そしてこれには住宅ローンという呪縛があり、新生活がスタートしたらもう簡単に変更ができない。

せっかくの夢の新築がそれから苦痛でしかなくなります。

そうならないためのお話です。※これは親世帯も同じです。

 

ではどうやってプライベートを確保するか。

 

①の完全独立型にしたのに分け方がまずい場合

親世帯は1階に、子ども世帯は2階への場合です。

一番の問題は2階床から1階への騒音です。

親とは生活のリズムが違うので2階で物音がすると親世帯が気になって仕方ない。

これは我々業者にも問題があると思います。

2階床の遮音がしっかりできていない、又は未施工。

水廻りの排水管に遮音材を施工せず、夜に風呂の排水音が気になるなど。

まあ子どもの足音は孫ですし、しかしこれもトラブルことがあります。

その他、屋外階段で2階に玄関がある場合。

階段の上がり降りの足音など、きりがありません。

いずれにせよ遮音がいかに大切かがよくわかる事例です。

 

 

②一部分離型でも分離する場所を間違った場合

先程の①に比べると玄関や浴室など一部を共有使用する場合ですが、こちらも生活リズムをよく考えて何を分離するかよーく考えないといけません。
出勤や帰宅時間などが極端に違う場合、玄関は分離する方がいいと思いますし、食生活の好みが違えば、キッチンは分離したほうがいい。

特に使いたいときにキッチンが使えないのは女性にかなりのストレスがあるようです。

逆に浴室は共用で水道代を考慮される場合が多いです。

トイレはもちろん分離がいい。

 

 

③    完全同居型の場合

こちらの場合は生活スタイルが大家族と同じです。

全てを共用しますからプライベートとしては確保しずらいですが、子世帯の居室(寝室)などは遮音性を高めて、休日の朝少しはゆっくり休めるなどの考慮が必要だと思います。

 

 

それから、意外によくあるのが生活費のトラブルです。

 

建物が1つなので、光熱費の負担割合について後々問題になることもあります。

 

予めよく話し合い、料金メーターを分割するなどの工事も必要になります。

私は当初から分割しておくことをお勧めします。

新生活当初は何もなくても後々そんなお話になる場合がよくあります。後からでは工事が複雑で費用も発生します。

いざというときに当初から分割しやすいように施工しておくことをお勧めします。

 

こんなことを書くと二世帯住宅を否定しているように思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

二世帯住宅を考えるときに同時に相続についても方向性が決まると思いますし、子どもはたくさんの中で成長する方が好ましいとも思います。

将来の介護など様々な場合でも柔軟に対応できるいい面もたくさんあります。

 

 

一番大事なのは、そんな様々な各ご家庭の生活をイメージしてプランをする。これに尽きると思います。

深くよーくご検討頂けたらと思います。

 

 

ちなみに私も同居中です笑笑
 

 

 

 

 

 

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